一口に、木造住宅と言っても箇所ごとに使用している木材の種類は違ってきます。
個所ごとに、木材の種類を使い分けることによって耐久性や住み心地が大きく違ってくるのです。
まず、家の基礎となる土台はヒノキなどの木材が良いとされており、昔からヒノキを使うことによってその家は上等だと考えられていました。しかし、ヒノキは強度は強いですが生産量が少なく高価なため、杉を使用する家も増えています。
どちらにしても、環境などの条件が良ければ100年は持つと言われており心配することはないでしょう。
また、家の骨組みともなる梁はアカマツやカラマツなどが使用されることが多く、これは変形しにくく加工しやすいといった特徴があります。熱伝導率も小さいため、暖かさが使わりやすく家のぬくもりを保ってくれるといった部分で梁として使用されることが多いです。
そして、一番多く使用する柱はスギやヒノキが使用されることが多く、土台とは違い、たくさん使用することからコストの面においても相談しながら決める必要があります。
どちらも、湿気やシロアリといった部分において耐久性や防蟻性があり、日本の気候に適しています。
ただし、ヒノキは安心感があり柱として一番良い木材と言えますが、非常に高価で、柱で使用するとなるとコストがややかかると言えます。
そういった部分では、スギは一般的であり、その耐久性からも柱に使用して問題はありません。
これは、外材と比べると一目瞭然で外材は安価な割にシロアリには弱く日本の気候に適していないと言えるでしょう。
こうしたことから、日本の木材は日本の気候に適しており家を建てるうえではなくてはならない木材と言えます。
近年では、安価なホワイトウッドなどの外材がたくさん輸入されており安さゆえに外材を使用してしまう住宅も少なくありません。
しかし、何年も住み続ける家ですから長い目で見て家を建てるべきではないでしょうか。
少し高いお値段でも日本のこだわった木材を使って家を建てることは、自分や家族の長い将来を考えると決して高い買い物ではないと言えます。