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木造住宅のデメリット 2016年07月1日

日本の建築物は昔から木造で建てられてきました。
木造建築は日本国内から材料が調達でき、建て替えや増改築がしやすいメリットがあります。
また、夏の湿気を含んだ異常な暑さに対して、開放的な居住空間を作ることが可能な構造で、
木造建築は伝統的な工法を用いれば地震に対しても丈夫に造ることができます。

しかし、日本の伝統的な木工法は明治以降の急激な社会の西洋化と、戦後の混乱によって忘れ去られた部分があります。

今回は、そんな木造住宅のデメリットについてご紹介します。

まず、木造住宅は鉄筋に比べると、シロアリ被害などは受けやすいという欠点があります。
特に気温の高い地域ではその傾向が見受けられました。

シロアリというのは、家の内部をどんどん侵食していき、その侵食された場所から雨水などが入り込んでしまい
どんどん家の劣化が早まってしまうものです。

木造の中でもシロアリの好む木を使ってしまうとその被害はかなり大きくなり、
一掃するのは大変な作業になります。

また、耐震性も鉄骨や鉄筋に比べ、木造は弱いのではないかともよく思われています。

地震被害などでつぶれてしまっている家を見ると、その多くが木造住宅であることが多いです。

しかし、これは、耐震についての建築法が変わる以前に作られているものが多く、
最近は技術力が高まっているため、木造でも強度の高い家作りが可能となっています。

伝統的な木工法が見直されていることに加えて、部材の接合部分に強度の高い金物を用いることで、
地震時に筋違い廻りに集中する応力から建物を守っています。

これは筋違いだけでは高まらない建物全体の剛性を高めるために、床に厚い合板を用いた工法も採用されるようになりました。
太い柱や梁を何重にも組み合わせ、接合部分に過度な負担をかけない工法は伝統的な木工法に通ずるところがあります。

そして、木造建築は職人の腕が非常に重要になるので、悪徳な工務店などに施工された時に後に不具合のでる可能性のある家になるかもしれないということもデメリットとして考えられます。

太古の昔より連綿として続いてきた日本の木造建築の伝統は今も職人の手により引き継がれています。

業者を選ぶときも何社かに見積もりをしてもらって業者によってどのような違いがあるのかを見極めることも大切です。

耐震性があり、シロアリ被害を受けない木造住宅を作ることは十分可能であり、日本の気候風土に適した工法である木造住宅。
デメリットとメリットをしっかり抑えた上で、自分の思うイメージに近い住宅を検討しましょう。


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