注文住宅を購入しようと考えている方の多くは、人生で初めての経験となるでしょう。
なので、建築に関する知識が無くて不安に感じる方もおられるでしょう。
そのような方のために、工務店が住宅を完成させるまでの工程について簡単に紹介します。
□見積もり、計画
工務店とどんな家を建てたいのかを話し合い、設計書や見積もりを作成します。
見積もりを確定して請負契約を結んでしまうと、その後の仕様変更は難しいです。
後悔しないようにじっくり考えるようにしましょう。
□地鎮祭
家を建てる工事に着工する前に、まず行われるのが地鎮祭です。
地鎮祭とは、土地の神様に家を建てる報告をし、工事中の安全やこれから立てる家の安寧を祈願する神道の儀式です。
地鎮祭には様々なマナーがありますが、分からなくても工務店の人が教えてくれますので、ご安心ください。
□地盤固め
家を建てるためには、まず地盤を頑丈にする必要があります。
多くの住宅の基盤は、地盤より下に作られます。
そのために、土を掘り、地業と呼ばれる地盤固めの作業をします。
そのままだと地盤から水蒸気が発生し、カビが発生しやすくなるので、上から防湿シートをかぶせます。
外堀を埋めるようにコンクリートを流し込めば、家の地盤固めが完成します。
□棟上げ
設計書をもとに、固めた地盤の上に基盤を組み立て、本格的な工事を始めます。
屋根が交差するところに差し込む建材を、棟木(むなぎ)といいます。
棟木を取り付ける時に行われるのが、棟上げです。
棟上げとは、今後の工事の安全を祈り、家が無事に立つことを願う儀式です。
注文住宅は見積もり段階から数えてだいたい1年弱で完成します。
注文住宅を購入するなら、地鎮祭や棟上げについては事前に調べておくといいでしょう。
地鎮祭や棟上げについては工務店の人に聞けば親切に教えてくれるので、知らなかったとしても問題はありません。
最も重要なのは、建てたい家を建てるためにしっかりと見積もり段階で工務店に伝えることです。