低価格で建てられるローコスト住宅は、そのデザイン・断熱性・耐火性・耐震性・遮音性などに対し、建築依頼主が満足すればメリットがあります。
さらにシステムキッチン・IHクッキングヒーター等、オール電化に対応しているなど、望んでいた設備が反映されているとメリットが高いと感じると思います。
住宅が老朽化してリフォームを考えているケースでも、ローコスト住宅に建替え直した方がコスト的に有利になる場合もあります。
通常、住宅の建築費は、材料費・人件費・宣伝費・諸経費によって成り立ちますが、これらを最大限抑えることで低価格化を図ります。
材料費は独自のルートで安く入手できるようにし、人件費や宣伝費はモデルハウスの維持費や人件費、TVCMをしないことでコストを削減、諸経費は部屋数をシンプルにし、壁・ドア・建具・照明等の電設などの材料費を削減します。
このうち大手の住宅メーカーは、人件費・諸経費にお金をかけ、営業マン・モデルハウス・宣伝費にも費用をかけています。
しかし地元にあるような工務店は、これらにお金をかけていません。
そのため同じ予算でも建築費用にかけられる費用は工務店の方が断然高い傾向があります。
また工務店は地元密着型が多く、ムダな経費をかけずフットワークが軽いことが多く、依頼主にとってはメリットが高いことが多いのです。
全部の地元の建築店がそうであるとは限りませんが、臨機応変に対応してくれる工務店の存在は大きいと思います。
さらに住宅には洋室と和室がありますが、和室は畳を敷く建造費用や障子・ふすまなど何かと手間や建具の費用がかさみます。
これを廃し、全て洋室にすると建築コストを下げることができます。木造住宅であるからと言っても必ず和室を設けないとならないわけではありません。畳は後から洋室の床に敷き、部分的に和室にすることも可能です。
現在住んでいる住宅が老朽化し、リフォームか建て替えかを悩んでいる場合、建築技術や建材の進化したもので作るローコスト住宅に建て替えた方が費用がかからないことがあることは述べましたが、加えて建築基準に合致した現在の新築木造住宅の方が、耐震性は高いです。