木造住宅にはさまざまな魅力がありますが、まずはやはり木の感触であったり、匂いやぬくもりなど自然を感じるところが好きだというかたも多いのではないでしょうか。
木にはリフレッシュ効果や癒し・安らぎを与える効果もありますので、木造住宅での落ち着く感覚というのも、そうした効果からなのかもしれません。
しかし木造の魅力はそれだけではありません。
木造には、それ以外にもまだまだ魅力はあるのです。
木造の特性や、コンクリート住宅との比較を見てみましょう。
木造住宅の特徴のひとつに、断熱性に優れている(熱伝導率が低い)という点があります。
これは、木の中には、無数の細胞の空間があり、そこには空気が入っていて、その無数の空間があることで、熱を伝えにくくしているからなのです。
羽毛布団などと同じで、中の熱を逃がしにくく、外の温度を伝えにくいということです。
この熱伝導率はコンクリート住宅と比較しますと、 おおよそ15~20分の1と言われています。
つまり木造住宅はコンクリート住宅に比べて、夏は涼しく、冬は暖かいという特徴があるということなのです。
また木には湿度が低いと木の中に含んでいる湿気を吐き出し、逆に湿度が高いと空気中の水分を吸収するという特性がありますので、木造住宅の場合、コンクリート住宅と違って、室内の湿度を木が調節してくれる役割も果たしてくれるのです。
木は燃えやすいというイメージがありますが、実は木造住宅の太い柱であったり梁などは、表面は焦げても、中まで燃えるまでには時間がかかったり、また燃え残ることもありますので、その間に避難することができるのです。
一方で鉄は熱に弱く、熱を加えると急速に強度が低下して、変形しやすくなりますので、柱や梁が鉄骨の場合には、その変形により倒壊しやすい状態になるまでの時間が木造と比較して早いと言われています。
このように木造にはさまざまな魅力やメリットがあり、特に高温多湿な沖縄の風土には、夏涼しく冬温かい、湿度を調整してくれる木造住宅は適していると言えるのです。
それでもやはりまだ沖縄での木造住宅に対して懸念される点もあるかと思います。
それについては次のページで是非ご不安を解消して下さい。